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01 februari ニッポン島紀行~硫黄島編①島にはそれぞれ独自の雰囲気がある。
隣りの島に行くと、まるで別の国に来たかのような印象を持つこともある。
大げさな言い方かも知れないが、島はそれぞれが「独立国」なのだ。
僕が硫黄島を訪れたのは1997年の夏のことだった。
まず、硫黄島について簡単に説明しておこう。
僕が訪れた硫黄島(鹿児島県)は、太平洋戦争の激戦地となった硫黄島(東京都)ではない。
鹿児島市から南に行くこと約100キロの東シナ海上に浮かぶ人口100名程度の火山島である。
位置はちょうど九州本土と屋久島との間にあると思ってもらえばいいだろう。
硫黄島・竹島・黒島の3島がひとつの行政単位として三島村を構成している。
ただし、村役場は島内にはなく、鹿児島市内にあるという一風変わった村である。
僕が硫黄島を知ったのは、その当時、自転車で屋久島を旅していたときのことだった。
硫黄島には絶景の露天風呂があるらしいという噂を、屋久島で出会った旅人たちから聞いた。
温泉好きな僕としては、絶景の露天風呂があると聞いて、行かないわけにはいかないだろう。
僕は屋久島で知り合った「和田くん」と一緒に硫黄島へ渡ってみることにしたのだ。
鹿児島港から村営船・みしまに乗船する。
この船は週に2~3便しかないので、出航日を事前に確認しておく必要がある。
さらに、天候によっては何日も欠航になる可能性もあるので、天気も要チェックである。
無事に出航した村営船みしまは真っ青な東シナ海を進み行き、やがて海の向こうに白い噴煙をあげる陸地が見えてきた。
硫黄岳。海抜ゼロからそびえ立つ標高703mの山容は荒々しい山肌と、険しく切り立った崖が余人を寄せ付けないような
一種の威圧感がある。
他方、海には火山の硫黄成分が流れ出たせいだろうか、エメラルドグリーンの絵の具を溶かしたかのように
海を彩っている。厳しい表情を見せる陸と、美しく彩られた海。この島は果たして僕たち旅人を歓迎しているのだろうか、
それとも・・・これから始まる島の旅に胸を躍らせていた。
つづく
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